人事施策で失敗しないためのポイント
① 人事施策の目的・目標の明確化
「なぜ人事施策を実施する必要性があるのか」を明確にする点が最初のポイントです。
目的が不明瞭な状態では、人事施策をプロジェクトとして進めていくことが難しくなります。
まずは目的をはっきりさせた後に、「理想の組織運営・ビジネス推進における組織・人」の状態と現状とのギャップをどのように埋めていくのかを目標をたて明確化することが、「個人・組織の力で、ビジネス上に成果をもたらす」ための第一歩。
コチームでは、「1on1の定着、人事評価設計や改善などの人事施策は行いたいが、その目的が明確ではない」「組織内でなかなか意見をまとめられない」という企業様のために、どのような人事戦略で施策を実施すべきかを整理、ご提案させていただきます。
② 現場と人事施策実施チームに溝が生まれないようにする
あらゆる人事施策は、どんなに素晴らしくとも「現場への押しつけ」と捉えられるとうまくいかない傾向にあります。
「ただでさえ忙しいのに、会社や人事部がまた何か始めたぞ、めんどくさいな」と思われないために、他の役員やマネージャーも巻き込み、一緒に施策を定着していくことをオススメします。
「マネージャーにとっても嬉しい人事施策を、マネージャーと一緒に設計していく」ことで、「人事任せ」「現場任せ」にせず、会社全体の施策として進めることを推奨します。
③ 目標達成に適した人事・
組織コンサルティング支援会社やHRツールの選択
有用な人事支援やHRテックを提供する企業はたくさん存在します。
人事戦略を考えるのが得意なコンサルティング企業、評価制度の設計が得意な企業、評価制度の運用が得意な企業、タレントマネジメントに適したHRサービスを展開する企業など、1つひとつの企業に得意と苦手があります。
そのため、人事施策を成功させるためには、自社の目的にあった人事支援企業を選択することが大切です。
自社の目的が明確になっている場合、その目的達成にマッチする会社を選択することをオススメします。
1人事評価制度関連の実施・改善
人事評価を見直すことで、「エンゲージメント向上」「定着強化（離職防止）」を実現したい目的がある場合、発注すべき会社は「人事評価の制度設計」に関する知見・経験のみではなく、
- 給与原資に合わせて、策定した評価制度が「元々の目的を達成する（活躍層の給与配分がモチベーションに充分につながるか等）」給与設定になっているかシミュレーションできるスキル
- 現場で人事制度を運用させるノウハウ
- 評価者の評価スキル向上にむけたアクション（研修・評価調整など）
- 経営理念（ミッション・ビジョン・バリュー・パーパス）の浸透につなげる制度設計
といった人事評価に関する経験と方法論を持ち合わせている必要があります。
コチームでは制度設計はもちろん、ツールを組み合わせることで「現場マネージャーと連携し、目標を明確化して共有することで、その目標を日常レベルで管理できる」支援を最も得意としています。
21on1関連の定着・運用改善
1on1支援会社を利用される場合は自社の1on1の課題に応じて依頼する企業を選定、場合によっては使い分けることをオススメします。
- 1on1実施者（マネージャー）に対する1on1スキル教育
- 組織の中で「1on1を定着・運用させる」管理者向けの支援に強みがある
- 1on1支援ツールを提供する企業
コチームでは1on1の制度やルール設計はもちろん、研修とツールを組み合わせることで
- 現場マネージャーに対しての1on1スキル研修を実施し、webツールで日常から習慣化させる
- 1on1の実践に課題があるマネージャーやチームの抽出及びアプローチ
といったご支援を最も得意としています。
④ 人事支援企業の担当者のスキル・経験・熱量
人事施策を成功させるためには、適切な人事支援企業を選定する必要がありますが、それ以上に、担当チーム・スタッフの選定が重要になります。
通常、人事支援企業やHRサービスは「担当者1人」でご支援することが一般的です。
名のある人事コンサルティング企業やHRサービス会社に依頼しても、その担当となるメンバーの力量次第で人事施策の成功可否が大きく分かれます。
有名な人事支援企業は素晴らしい事例や実績を持つ反面、在籍スタッフが多いため、スタッフの力量の差が顕著に出ます。
逆に小さな人事支援企業は、力量のあるスタッフ中心に構成されている場合もありますが、リソースが埋まっていたり、実績が少ない場合もあります。
いずれの会社にご相談する場合も、実績や事例のみで判断するのではなく、必ず「担当してくださるチーム体制とスタッフはどなたですか？」「ご担当者の実績を見せてください」と、チームや担当者レベルの技量、経験、熱量を確認するようにしましょう。
もし、現場担当者の実績があまりない場合、そのフォローができる熟練したコンサルタントや担当がチームに含まれているかも同時にご確認することをオススメします。
人事施策を初めて実践される方へ
組織・人材開発や研修を本格的に実施することになり、「何から手を付けるべきかわからない」といった方に向けて、人事施策の基本的な知識や、ご依頼先を選定される際に気をつけるべき点をまとめています。